ふるさとについて
MONO NO AWAREの「東京」という曲がある。
東京都八丈島出身のボーカルが歌うこの曲は、島育ちでもなんでもないおれでも懐かしい気持ちになる。
ボーカルの玉置さんが歌詞の一文
「ふるさとは帰る場所ではないんだよ」について解説するというツイートを見て自分で"ふるさと"について考えてみてから解説を読みたいと思い、この文書を書いている。
ふるさとは帰る場所ではない、の解釈を明確にしてもいい時期だと思ったので、それに触れるエッセイが近々公開されます。
— 玉置 周啓 (@tamaokisshukei) 2023年1月7日
ふるさとって言うとまずは出身地を思い浮かべる。
でもおれが育った町は神奈川の中規模の町で、田舎でもなく都会でもない、ふるさと感は少ない。なんなら今も住んでる。余計にふるさと感はない。
玉置さんは島育ちだから海とか船とかを見ることが、ふるさとを感じるってことなのかと思ったけどこのツイートを見る限りそうではなさそう。
ビル群の都心で育った人もふるさとを感じる瞬間があるのかな。
第2の故郷って言葉もあるように、縁があるとか思い出がある場所がふるさとになるのか。
それともステレオタイプの田舎町的なものに限定した、生まれ育った町のことを言うのか。
ふるさとは何かって考えた結果、懐かしさを感じる体験のことなのかなと。
それは場所に限定せず、「東京」って言葉だったり、煮物の匂いだったり、小さい時の好物だったり。
冒頭に書いた歌詞にある通り、帰る場所じゃないっていうこともそういうことなのかなと思う。
懐かしい感覚も一瞬懐かしさを感じただけですぐに見過ごしちゃうけど、そういう感情になった時に、懐かしさを感じる思い出を思い出すってことは大事なことだと思う。
子育ての本とかでも幼少期は人格形成が〜うんぬんかんぬんってよく聞くけど、今の自分をつくったのは小さい頃の思い出だし、それを思い出すことなんて滅多にないから、懐かしい感情を大切にすることを意識して生活したい。