再読の意味

読んでるエッセイの中で、下の文章が胸に響いた。

 

"100年でも200年でも小説は、書かれた時のままの形でそこにあり続ける。にもかかわらず、読み手の成長や社会の変化によって、見せる姿が違ってくる。その時必要とされているものを、差し出してくれる。"

 

文章は書き手と読み手がいて初めて意味が生まれると思うんだけど、文章は書き終わった時点で書き手から離れる。

 

あとは読み手次第で面白いくらい印象が変わる。

 

10年とか20年とか経てば感覚が変わるのもわかるけど、実際読み直した本とかでも2~3年で気づかなかった必要なものを教えてくれたりするから面白い。

 

電子書籍で読むことも増えてるけど、読み直しするのは実物の本がいい気がする。

 

結婚してからは夫婦関係についての文章に目がいくようになるし、

親になってからは子供のいる登場人物に感情移入したり、子供の成長にいちいち感動したりする。

 

年齢と共に文章が伝えてくれる感情が変わるのは素敵な変化だなと思う。