仕事への行きと帰り
店員さんが退勤時間でお店から出ていく瞬間を見た。
さっきまで自分の接客をしてくれてた人が、店から出ていった時に他所行きの顔してた。間違いなく他人なんだけど。
店員さんもお店にいる間は客だった自分の相手をするけど外に出たらもう接点がなくなる。
その接点がなくなる瞬間を見たようで、全く他人なのに切なさみたいなものを感じた。
普段過ごしてる中ですれ違ってく人たちも、親として子供を連れてたり、働いてたり友達と遊んでたりする。
みんな色んな役割を持って暮らしてる。
店とか学校の制服だったり、スーツだったり、役割を着てるけど行きと帰りだけは一人の時間だ。
街に1人で出たらその瞬間は役割がなくなって風景と同化する。
風景の一部になったと思いながら一人で歩くのも楽しそうだな。
普通に生活しているだけでいろんな接点があって、役割を着る時間は圧倒的に多いけど一人でいる時間も大切と思った。